Timur Basha

(Wordless | Closer)

ウクライナの首都・キエフを、今ヨーロッパで最も注目を集めるシーンに変貌させたクラブCloserの設立者の1人にして、レジデントDJ兼アートディレクター。
10代からジャズミュージシャンである父の影響を受けつつ、ヒップホップやトリップホップ、エレクトロニカ等さまざまなジャンルに傾倒。16歳で大学に通うためウクライナの小さな町コノトプから首都キエフに移住。大学生活と並行してレコード店で働き、のちにエレクトロニックミュージックやクラブに特化したジャーナリストとして仕事をするようになる。
5年間ジャーナリストとしてキャリアを築いた後、DJ/オーガナイザーとして活動を始め、仲間たちと廃墟となったリボン工場にCloserを創設する。ジャンルの垣根を超えた様々なパーティ/コンサート/エキシビションを開催し、Timur Basha自身もレジデントDJとして研鑽を重ねる中で、音楽だけに留まらずアートディレクターとしても様々な表現の幅を拡張させていった。
常に世界中から最新の音楽を取り入れているためTimurのスタイルを説明することは難しい。彼にとって音楽は常に抽象的であり、彼のセットはジャンルにも年代にも捉われない。デトロイトテクノやミニマル、ブレイクビーツ、エレクトロ、アシッドハウス、エレクトロニカなどさまざまなジャンルをスムーズに行き来しつつも、グルーヴとトリップ感は全く失われない美しいミックスを生み出している。
2016年夏にはZipの招待でRicardo Villalobos、Zip、ATA、Prasleshらが出演するパーティNew Kids On Acidに、CloserレジデントのVova Klkと共に出演するなど活動の幅を大きく広げ、2017年からはyone-koがClub der Visionäre/Closerで開催しているパーティWordlessにオーガナイザー兼レジデントDJとして参加。2度目の来日となる今回は約1ヶ月をかけて、yone-koと共にWordlessアジアツアーを行う。