Peverelist

(Livity Sound | Bristol)

略してPev、本名Tom Ford。ブリストルの電子音楽を担うキーパーソンである。

UKシーンの拡大と時を同じくして、Rooted Recordsのストアマネージャーを10年間務め上げながら、2006年にPunch Drunk Recordsという新しいレーベルを立ち上げた。それは当時ブリストルで興隆しつつあった、音楽シーンの歴史的な突然変異の波に乗り、加担するためであった。同レーベルからは、自身の楽曲「Roll With the Punches」やRSDの「Pretty Bright Light」といったクラシックチューンをリリースする傍ら、KahnやEkoplekzといったローカルアーティストのデビュー作を次々と世に送り出し、今日に至るまで地元のアンダーグラウンドシーンに貢献してきた。 またそれと同時に、Pevは長年の友人であるPinchとともにDubloadedというパーティを共同運営し、MalaやJoy O、Ben UFO、Kode 9、2562、ShackletonをはじめとするUKの最重要人物を招いた。

Pevが自身のデビュー作となる12インチシングルをPunch Drunk Recordsからリリースしてからは、UKダブステップの第2世代という意識を強く持つようになり、他の追随を許さない独自のスタイルを確立。Skull DiscoやTectonicといった老舗レーベルから、斬新な楽曲を世に送り出し話題となった。その後、2009年にPunch Drunk Recordsからファーストアルバム「Jarvik Mindstate」を発表するとともに、DJとして世界中のイベントに招かれるようになった。リミキサーとしても活躍、Honest Jon’s、Hessle Audioといったレーベルから複数のリリースを残した。

一方その頃、UKシーンが多様性を増す余り、方向性を失いつつあると言われていた中、Pevは自身の役割を再確認しつつ、志を同じくする同郷のアーティストKowtonとAsusuと3人で結託し、レーベル兼サウンドコレクティヴ「Livity Sound」を発足させた。同レーベルでは、3人それぞれのソロ作品および共作をシリーズ化し、12インチヴァイナルの形式のみでリリース。Wire Magazineの表紙を飾るなど、一躍トップレーベルの仲間入りを果たした。