現在のエレクトロニック・ミュージック最重要レーベル”Mobilee”の看板アーティストとして知られるPAN-POTは、高いスキルとシンプルなスタイルでテクノ界で圧倒的な存在感を放ち、デビュー以来世界中のリスナーから厚い支持を受け続けてきた。

Tassilo IppenbergerとThomas Benedixは2005年のPAN-POT結成以前、ベルリンのオーディオエンジニアリング・カレッジ、SAEインスティテュートで出会い、共に楽曲制作や編集を学んだ。

“Mobilee”のセカンドリリースであり、彼らのデビューEPとなる「Popy & Caste」はこのレーベルを世に羽ばたかせるきっかけとなる。2007年にはデビューアルバム「Pan-O-Rama」をリリース。淀みと明るさが混在した絶妙な雰囲気のトラック「Charly」は、世界的ヒットとなる。テクノをさまざま視点から捉えたこのアルバムのリリースは、彼らのキャリアを語る上で欠かせない出来事となった。その後も、彼ら特有の躍動的なグルーヴをもったEP「Confronted」、「Captain My Captain」など立て続けにヒットを飛ばし、リミックストラックにもこういったカラーを色濃く反映させている。

PAN-POTのDJセットは、フロアのニーズを鋭く理解し大規模なサウンド・スケープでオーディエンスを圧倒する。彼らは、絶妙なピッチとダークな4拍子の中に複雑なサウンドを取り込み、並外れたトラックでリスナーの心を溶かし、知覚をワープさせ、 ダンスフロアを酔わせる。聴衆は二度と忘れられない体験をすることになるだろう。