Kiddy Smile

キディ・スマイルは、パリの南東部に位置するイヴリーヌ県ランブイエの公団住宅で生まれた。決して恵まれたとは言えない幼少期だったが、キディはダンスに楽しみを見出していく。やがてキディはジョージ・マイケル「An Easier Affair」のMV等に出演するようになり、拠点をパリへと移してダンスレッスンを受け始めた。音楽アーティストとして活動する前はファッション・スタイリストとして活躍していたキディ。

音楽の影響は幅広く、ゴスペルやヒップホップから90年代のシカゴやデトロイトの音楽、そしてNYのボールルーム・シーンで花開いたヴォーギングなどに影響されたという。”フレンチ・プリンス・オブ・ヴォーギング”の異名を持つようになるキディは、自身が手掛けていたパリのパーティでBALMAINのデザイナーとしても知られるオリヴィエ・ルスタンと出会い、BALMAINのサウンドを手掛けてほしいとオファーをもらうまでに。

2016年にはシングル2曲「Teardrops In The Box」、「Let A B!tch Know」をリリース。ゲイであり、黒人であることを大胆に誇るキディのアティチュードは広く支持を集め、LGBTコミュニティのリーダーとしての顔を持つ。また、2018年のカンヌ映画祭でお披露目されたギャスパー・ノエ監督の最新作『Gaspar Noe’s ‘Climax』にも出演を果たした。2018年8月に、デビュー盤となる「One Trick Pony」を発売。