近藤 等則

– Toshinori Kondo –

1948年、愛媛県今治市生まれ。世界を舞台にグローバルな活動を続ける、日本が世界に誇るトランペッター/サウンドクリエイター。

78年に単身でニューヨークに渡り、John Zorn、Bill Laswell、Fred Frith等ニューヨークの多数の新鋭ミュージシャンと活動。79年に帰国するが、欧米とのミュージシャンとの仕事が多く、東京と欧米の間を飛び回り、年間100本前後のライヴをこなす。
84年に「大変」でアルバムデビューしたIMA-BANDでロック/ジャズ/ファンク/ヒップホップ等の20世紀の音楽要素を融合させた革新的なオリジナルサウンドを聴かせ、一世を風靡。ヨーロッパやアメリカでも高い評価を獲得。今までにソロ名義では26枚、自身のバンドIMA-BANDでは9枚、DJ SahibとのユニットFREE ELECTROでは2枚、Eraldo BernocchiとBill Laswellと3人のユニットCHARGEDでは2枚、Bill Laswell率いるバンドMethod Of Defianceでは5枚、Peter BrotzmannとのDie Like A Dog Quartetでは4枚、他にDJ KRUSHや栄芝とのそれぞれのデュオ名義や企画アルバム等々、膨大な数のレコーディングを残している。
また、ゲスト参加した他のミュージシャンのライヴやレコーディングも膨大。これまで共演したアーティストは、Bill Laswell、Peter Brotzmann、John Zorn、Herbie Hancock、Fred Frith、Bernie Worrell、Anton Fier、Jim O’Rourke、Eraldo Bernocchi、RONE、浅川マキ、DJ KRUSH、坂本龍一、山下洋輔、黒田征太郎、山木秀雄、酒井泰三、Reck、Sugizo、渡辺香津美、大友良英、富樫春生、山木秀夫、仙波清彦、高橋悠治、清水靖晃、栄芝、アナーキー、モンドグロッソ、坂田明、後藤次利、中村達也、布袋寅泰、嘉手苅林昌、都はるみ、倍賞千恵子、エレファントカシマシ、七尾旅人など。

93年、アムステルダムへ拠点を移し、東京とアムステルダムを行き来しながら「地球を吹く」プロジェクトに取り組む。1996年にリリースされたアルバム、近藤等則 × DJ KRUSH「記憶 KI-OKU」は、日本のみならず世界のクラブシーンで反響を呼んだ。
2000年、河口湖で「Mr.Fuji Aid」をプロデュース。2001年、ダライ・ラマ14世のチベットハウス (インド・ニューデリー) より依頼を受け、広島県宮島厳島神社にて「世界聖なる音楽祭」をプロデュース。2003年には、端唄の栄芝師匠とのアルバム、栄芝 × 近藤等則「The 吉原」をリリース。江戸の端唄/小唄とクラブサウンドの斬新なミックスが評価され、第45回日本レコード大賞・企画賞を受賞。
2010年、山本寛斎SUPER SHOW『七人の侍』の音楽監督を務める。2012年より日本に活動拠点を移す。翌年、ドキュメンタリー映画『地球を吹く in Japan』を発表。
2014年9月より、音楽ダウンロード販売サイト〈Toshinori Kondo Recordings〉をスタートさせ、月1枚のペースでアルバムをリリースしている。2015年春に6年ぶりのソロアルバム「Toshinori Kondo plays Standards~あなたは恋を知らない」をリリース。

2018年の6月から半年間で12枚のアルバムを自主レーベル〈TK Recordings〉から連続リリース。その中にはなんと実に25年ぶりのリリースとなるIMA-BAND改めKONDOーIMA21の新作もあった。近藤等則は12月に70歳になったがその情熱と魂の炎は消えるどころか一層激しく燃え上がり、2019年2月、待望のKONDOーIMA21のライヴツアーを敢行。近藤を筆頭に、日本の音楽界を支える富樫春生、酒井泰三、山木秀夫、そして新たに加入したKakueiと共に世界に向けての本格的な再活動が始まった。