Goldie

革新者であり、今もなお異端であり続ける、まさにKing of Drum’n Bass、Goldie。ソングライター/DJ/プロデューサー/ヴィジュアル・アーティスト/俳優と多岐にわたる彼のキャリア初期は、UK屈指のグラフィティ・アーティストとして名を馳せており、David Bowie、Noel Gallagher、KRS-Oneなど多くの著名なアーティストのビジュアルを担当していた。
1991年にUKのレイヴにてFabio & Grooveriderのセットに衝撃を受けた彼は、4HEROのDego McFalaneとMark Clairによるレーベル〈Reinforced〉においてA&Rを担当。Fabio等のサポートを続けた後、1992年〈Reinforced〉からRUFIGE KRU名義でリリースを開始。
1994年にはレーベル〈Metalheadz〉を始動させ、1995年にデビューアルバム「TIMELESS」を発表。従来の流行であったハードコアレイヴなサウンドからの脱却、より豊かでトリッピーなテクスチャを構築し、ダークコアと呼ばれるハードコア・ブレイクビーツの新潮流を築く土台となり、ドラムンベースの金字塔となった。より広大なヴィジョンの元制作された1998年の「SATURNZ RETURN」ではKRS-One、Trevor Horn、Noel Gallagherらをゲストに迎え、ヒップホップ、ロックとのクロスオーヴァーを示した。
2000年代に入ってからも俳優業など多忙を極めているが、RUFIGE KRU名義より2007年と2009年に「MALICE IN WONDERLAND」と「MEMOIRS OF AN AFTERLIFE」を、2008年には自伝的映画のサウンドトラックとなるアルバム「SINE TEMPUS」をリリース。2012年〈Metalheadz〉の通算100リリースにEP「Freedom」を発表。2013年には新曲を含む初のコンピレーション「THE ALCHEMIST: THE BEST OF 1992-2012」をリリース。2014年には〈Ministry of Sound〉からのミックスシリーズ「MASTERPIECE」の発表や、Heritage Orchestraと共にMeltdown Festivalにて演奏。
また、アートの分野でも引き続き活動しており、個展を開催するなど積極的に活動している。
2016年、音楽とアートの両方での功績を称えられたGoldieは大英帝国勲章MBEを授与された。