SPFDJ

(Intrepid Skin | Herrensauna | Sweden)

シーンに流星のごとく登場したSPFDJ。ロンドンとベルリンのアンダーグラウンドなテクノシーンにおいて地位を確立した彼女は、世界的規模で道楽と汗にまみれた快楽主義へと人々を誘導する。ハイテンポで展開されていく彼女のサウンドジャーニーでは、テクノ/アシッド/EBM/ハードコア/トランスなどを軸として構築され、それはBen UFOが“utterly ruthless”(=極めて冷酷) と呼ぶスタイルであり、オーディエンスたちは没頭して狂喜乱舞する。
2018年、SPFDJはベルリンにてシーンを覆すほどの隆盛をみせ、当地のクイアシーンの中心的マンスリーレイヴHerrensaunaのレジデントに就任。レジデント陣とラインナップをシェアし、性的に開放的なこの空間はSPFDJのセットをBoiler Roomで見せたような、さらに動的で、妥協のないものへと押し上げていった。
彼女は時代を共有していくアーティストたちの作品を紹介するべく、レーベル〈Intrepid Skin〉を設立。同レーベルからVTSSやNene H等が作品をリリースしている。
マンスリーでレジデントを担当しているRinse FMでは、妥協のない音楽的ビジョンを念頭におき、レイヴの最先端を語っている。これまでリリースされてきた先進的で魅力的な電子音楽を、再発見/再文脈化/再構築する彼女のセットは、耳の肥えたオーディエンスと欲求不満を抱えたオーディエンス双方に支持され、〈i-D〉と〈Discwoman〉からリリースされたミックスにおいて彼女の評価を確固たるものとした。
近年ではBerghainのSäuleフロアにて定期的にプレイし、トビリシのBassiani、パリのConcreteやアムステルダムのDe Schoolといった世界的に有名なクラブへも招致され、DekmantelやDimensions、No Bounds等の大型フェスティバルへも出演。ミュンヘンのMMAクロージングイベントではシーンの立役者たちとも肩を並べた。
また、ロンドンで結成された女性のみのアンダーグラウンドコレクティブ、Universe of Tangでの定期公演を行い、レイヴにおけるフレッシュな技術に関する洞察を深め、巨大なサウンドシステムを乗りこなしている。