オルタナティヴ解釈の凝縮、Contact最終章

ハウスやジャズ、テクノ、ヒップホップ、はたまたノイズまで…個々が強固な世界観を持ちながらも、FLATTOPという概念で数々の夜で愛好家たちを扇動してきた彼らによるContact最終章。

アヴァン・エレクトロニクスの集大成はこれまで彼らが肝としてきたライブアクトたちは勿論、混凝土のスペースを彩る空間装飾に加えて神出鬼没系のバック・トゥー・バックで構築された。

名古屋からは超絶技巧のエクスペリメンタルライブアクトFree Babyronia、ノイズユニットSOSOS CLUBのメンバーにしてオルタネイティヴ・スペースSpazio Ritaの舵取である藤原 草太郎が登場。フロムDown North Campレペゼン下北は説明不要のISSUGI、仙人掌、Mr.PUGによるユニットMONJU、そしてリリカルかつユニークな楽曲で注目を集める新鋭のラッパーJUMADIBAがStudio Xに。岐阜は長良川水流より確固たるオルタナティヴ像を確立したnutsman、名古屋アンダーグラウンドの最深部のDJ BAR Kalakutaを拠点に、東京～全国各地の良音箱にて活躍するTAIHEIがFLATTOPクルーのBungoとB2Bを披露、ジャズをダンスへと昇華するブライテストホープshajka joがTonydotと二人羽織で再生。

United Future Organization、そしてRIGHTEOUSのメンバーとして知られ、その愛と膨大なる知識で更なる真価を発揮してきた矢部直と、東京No.1ザ・最高DJとしての呼び声高いCALPISS、HOBOBRAZILとZutsuki-Dによる世界旅行とポリリズム、速度超越のスペシャルユニットtenneesee、TAKUMYMANN、suimin、 YELLOWUHURUによる三茶下北のサイコダンス創団その名もPsycho Crewの7名により、渦巻く灼熱のフロアは約束されたものだろう。

Foyerには神戸より21年にファーストアルバムをリリースしたナードなフロア直球ラッパーhyunis1000にヒップホップからダンスまでサグな現場感を持つmiuteと先に開催されたパーティ、おつむの部屋で鋭い切り口を見せたNaiggieとsoutarou、オーディオビジュアルアーティストにして更なる躍進が期待されるw.a.uの1人、Reo Anzaiがライブで。そしてブリストル～沼までが彼女の音像として明確な輪郭を持つykahとバレアリックから￠￡％＃＆ !?までがもはや説得力を有してきた塩尻 寄生がバックアップ。

新世代と圧倒的説得力を誇る地下の猛者たちのマッシュアップ。オルタナティヴ解釈の凝縮とはイコールで音だけを示すものではなく、果てしなく続いてきた現場から繋がったリスペクト。単なる組み合わせではない、全ての演奏家たちによるFLATTOPが鮮やかに産み落とされる。